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Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

アイキャッチ画像 Ryzen
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Windows 10 電源プラン AMD RyzenPower Plan

前々回のエントリー記事で、AMDのB450 Drivers & Supportウェブサイトからダウンロードした「AMD Chipset Drivers」をインストールしました。

PCI 暗号化/暗号化解除コントローラー認識不良について
新メイン機@パソコンのデバイス マネージャーを確認すると「PCI 暗号化/暗号化解除コントローラー」が認識不良となっています。その対応として、最新のB450 AMD Chipset Driversをインストールすることで改善することができました。

Windows 10のデフォルトの電源プランは、このようになっています。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

上記の「AMD Chipset Drivers」をインストール(AMD Ryzen Power Planチェック有り時)すると、AMD Ryzenに最適化されたWindows 10用の電源プランとして、

  • AMD Ryzen™ Balanced
  • AMD Ryzen™ High Perfomance

の2種類が追加されます。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

Windows 10 電源プラン AMD RyzenPower Planの問題

当然、AMD Ryzen搭載のPCを使っている場合、電源プランは「AMD Ryzen™ Balanced」または「AMD Ryzen™ High Perfomance」に設定したいところです。

「AMD Chipset Drivers」インストール直後、WIndows 10の電源プランを確認すると「AMD Ryzen™ Balanced」が選択されています。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

これで安心と思ったのも束の間で、ここで新たに問題発生です。

その問題と言うのはPCを再起動すると、なぜか「AMD Ryzen™ Balanced」の選択から「バランス (推奨)」の選択に切り替わってしまいます。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

再び「AMD Ryzen™ Balanced」を選択しても、またPCを再起動すると「バランス (推奨)」の選択に切り替わってしまいます。

この繰り返しで色々と調べてみたのですが、結局原因は分かりません。

Windows 10 電源プラン AMD RyzenPower Plan問題の解決策

PCを起動する度に「AMD Ryzen™ Balanced」に設定するのも面倒なので、半ば強引に「AMD Ryzen™ Balanced」固定に設定することにしました。

なおレジストリを弄る前には、必ず復元ポイントを作成しておきましょう!

事前にWIndows 10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に設定しておきます。

次に既存の電源プランの設定を調べます。

管理者権限でコマンド プロンプトを起動し、

powercfg /list

と入力すると既存の電源プランが表示されるので、この状態を記憶しておきます。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

次にレジストリエディター(regedit)を起動し、電源プラン

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\User\PowerSchemes

キーの「ActivePowerScheme」データを調べると「9897998c-92de-4669-853f-b7cd3ecb2790」となっていました。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

「9897998c-92de-4669-853f-b7cd3ecb2790」は先ほど記憶しておいた電源プランで確認すると「AMD Ryzen™ Balanced」として設定されているのが分かります。

次に電源プランのデフォルト設定のキーを調べてみます。

同じくレジストリエディター(regedit)を起動し、デフォルト設定の電源プラン

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\User\Default\PowerSchemes

キーの「ActivePowerScheme」データを調べると「381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e」となっていました。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

「381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e」は先ほど記憶しておいた電源プランで確認すると「バランス」として設定されているのが分かります。

この「バランス」設定されているのを「AMD Ryzen™ Balanced」に変更していきます。

レジストリのアクセス権を変更してレジストリ編集を行う

「バランス」から「AMD Ryzen™ Balanced」へデータの変更しようとすると

ActivePowerScheme を編集できません。値の内容を書き込み中に、エラーが発生しました。

のメッセージが出てレジストリ編集することができません。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

と言う事で、レジストリのアクセス権を変更してレジストリ編集を行うことにします。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\User\Default\PowerSchemes

のキーを右クリックして、【アクセス許可】をクリックします。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

「PowerSchemes のアクセス許可」ウィンドウが開くので、「Administrators」を選択して【詳細設定(V)】をクリックします。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

「セキュリティの詳細設定」ウィンドウが開くので、アクセス許可エントリ項目が「Administrators」に選択されている状態で【変更】をクリックします。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

「ユーザーまたはグループの選択」ウィンドウが開くので、選択するオブジェクト名の欄に「Administrators」と入力し【OK】をクリックします。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

「セキュリティの詳細設定」ウィンドウに戻るので、

  • サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える
  • 子オブジェクトのアクセス許可エントリすべてを、このオブジェクトからの継承可能なアクセス許可エントリで置き換える(P)

の2項目にチェックを入れ【OK】をクリックします。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

「Windows セキュリティ」ウィンドウが表示されたら【はい(Y)】をクリックします。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

再び、「PowerSchemes のアクセス許可」ウィンドウが開くので、「Administrators」を選択して「フル コントロール」にチェックを入れて【OK】をクリックします。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

Windows 10 電源プラン AMD RyzenPower Plan問題の解決策の続き

レジストリのアクセス権を変更することができたので、改めて設定していきます。

レジストリエディターを起動し、デフォルト設定の電源プラン

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\User\Default\PowerSchemes

のキーで、「ActivePowerScheme」データを「AMD Ryzen™ Balanced」である「9897998c-92de-4669-853f-b7cd3ecb2790」に設定します。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

デフォルト設定の電源プランが「AMD Ryzen™ Balanced」となりました。

Windows10の電源プランを「AMD Ryzen™ Balanced」に強制設定する!

最後に、PCを再起動すると「バランス」の電源プランに再び設定されるため、必ず既存の「バランス」の電源プランを削除しておきましょう。

管理者権限でコマンド プロンプトを起動し、

powercfg /delete 381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e

と入力します。

最後に

以上の方法によりPCを再起動しても「AMD Ryzen™ Balanced」のままとなります。

もし電源プランの設定を初期化したい場合は、管理者権限でコマンド プロンプトを起動し、

powercfg -restoredefaultschemes

とすれば電源プランは初期状態に戻ります。

AMD Ryzenを使っている限り電源プランは「AMD Ryzen™ Balanced」の設定で使うので自分の場合はこれで問題無いでしょう。

なおレジストリを弄る前には、必ず復元ポイントを作成しておきましょう!
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