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【レビュー】TP-Link 無線LANアダプター Archer TX3000E
この度、TP-Link様より無線LANアダプター AX3000 Wi-Fi 6 Bluetooth 5.2 PCIe アダプター『Archer TX3000E』をご提供頂きました。
今回、無線LAN子機 AX3000 Wi-Fi 6 Bluetooth 5.2 PCIe アダプター『Archer TX3000E』のレビュー記事を作成しましたので、PC内蔵タイプの無線LANアダプターを購入検討している方に、少しでもお役に立てれば幸いです。
TP-Linkについて
TP-Linkは、1996年に設立され、最高のコストパフォーマンスのネットワーク製品を世界に向けて提供すべく、製品開発、製造、販売を行うグローバル企業です。
本社を中国深センに置き、世界44ヶ箇所に展開されています。
無線LANルーターと言えば、バッファローやNEC、I/Oデータ機器など日本メーカーが有名なところですが、ここ最近TP-Linkなどの海外メーカーが見受けられるようになってきました。
そのTP-Linkですが、2021年に無線LAN機器プロバイダーとして11年連続世界No.1に輝いています。
※2021年第4四半期IDC調べ
また、「BCNランキング2021年上半期」の1万円以下のWi-Fi 6ルーターカテゴリーでは、販売シェアNo.1を獲得するなどTP-Linkの認知度が急上昇中です。
自分も昨年5月にTP-Linkの「メッシュWi-Fiシステム Deco X20(3パック)」を購入しました。
初めてTP-Linkの無線LANルーターを使ってみたのですが、その使い勝手の良さと性能の良さを実感し、その後実家にも「メッシュWi-Fiシステム Deco X60(3パック)」を導入したほど、ただ今TP-Linkの無線LANルーターがお気に入りです。
無線LANアダプター Archer TX3000Eについて
『Archer TX3000E』は、パソコン内のマザーボード上の拡張スロットに設置して使うタイプの無線LANアダプターです。
この『Archer TX3000E』を使うことで、「Wi-Fi(Wi-Fi 6対応)」と「Bluetooth(Bluetooth 5.2対応)」を利用することが可能になります。
TP-Linkのウェブサイトから『Archer TX3000E』の特徴を抜粋すると、
- 比類なき WiFi 6スピード—ギガビットの壁を軽々飛び越えた2402Mbps(5GHz)+ 574Mbps(2.4GHz)の超高速WiFiスピード。
- 遅延が少なくスムーズ—遅延が75%低下したので、レスポンスにシビアなオンラインゲームに最適です。
- 高い信頼性—Intel® WiFi 6 チップセットが、WiFi 6ルーターの実力を最大限引き出します。
- 広いWiFi範囲—2本の外部アンテナと磁石付きのベースで最適な設置場所を調整可能です。
- Bluetooth 5.2—BT5.2はBT4.2と比べて2倍高速、4倍の利用可能範囲範囲を誇ります。
- セキュリティも進化—最新のWiFiセキュリティ規格WPA3に対応しています。
- ハードも進化—特製のヒートシンクと金メッキが、排熱を促し安定した動作を保証します。
- 後方互換性— 広く使用されている802.11ac/a/b/g/n規格との下位互換性も備えています。
となっています。
なお、『Archer TX3000E』を使用するにあたっての注意点は下記の通りです。
- 対応OSは【Windows 10】または【Windows 11】の64ビットのみとなります。
- パソコンのマザーボードにPCI-Express(PCIe)×1 の空きスロットが必要となります。
- Bluetoothを使用する場合は、マザーボードのUSB 2.0 ヘッダーと接続する必要があります。
詳しくは、TP-Linkの『Archer TX3000E』の製品サイトでご確認下さい。
無線LANアダプター Archer TX3000E 製品仕様
『Archer TX3000E』の製品仕様は、下記の通りです。
無線LANアダプター Archer TX3000E 製品仕様 | |
ハードウェア機能 | |
インターフェイス | PCI Express x1 |
ポート | 内部USB 2.0 9ピン端子(Bluetooth機能用) |
寸法 | 95.2 x 120.8 x 21.5 mm |
アンテナ タイプ | ハイゲイン デュアルバンドアンテナ × 2 磁石付きの台座 |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.2 Bluetooth 5.0 Bluetooth 4.2 Bluetooth 4.0 |
チップセット | インテル Wi-Fi 6 チップセット |
ワイヤレス機能 | |
ワイヤレス規格 | IEEE 802.11ax/ac/n/a 5 GHz IEEE 802.11ax/n/g/b 2.4 GHz |
信号レート | 5GHz 11ax:最大2402Mbps(動的) 11ac:最大1733Mbps(動的) 11n:最大300Mbps(動的) 11a: 最大54Mbps(動的) 2.4GHz |
ワイヤレス モード | インフラストラクチャー モード |
WLANモード | Infrastructure mode |
ワイヤレスセキュリティ | 64/128 ビット WEP, WPA/WAP2/WPA3, WPA-PSK/WPA2-PSK, 802.1x対応 |
変調技術 | DBPSK, DQPSK, CCK, OFDM, 16-QAM, 64-QAM, 256-QAM, 1024QAM |
Bluetooth プロファイル | Archer TX3000EはWindows 10のNative BT profiles implementedに対応 Windows 10 BTプロファイルについては以下をご覧ください: https://support.microsoft.com/en-us/help/10568/windows-10-supported-bluetooth-profiles |
その他 | |
認証 | CE, FCC, RoHS,技適 |
パッケージ内容 | Archer TX3000E(標準ブラケット:12cm) 磁石付きの台座(+ 1m RFケーブル) 5 dBハイゲインアンテナ × 2 ロープロファイルブラケット(8cm) Bluetoothヘッダーケーブル 設定ガイド リソースCD |
システム要件 | Windows 10/11(64ビット)専用 PCI-Express x1 内部USB2.0ポート(Bluetooth用) |
動作環境 | 動作温度: 0℃~40℃ (32℉~104℉) 保存温度: -40℃~70℃ (-40℉~158℉) 動作湿度: 10%~90% 結露を避けてください 保存湿度: 5%~90% 結露を避けてください |
無線LANアダプター Archer TX3000E パッケージ
『Archer TX3000E』のパッケージです。
パッケージは日本仕様となっています。右上の業界最高水準 3年保証が目立ちます。
パッケージ裏面には、『Archer TX3000E』の特徴が記載されています。
それでは『Archer TX3000E』を開封していきます。
『Archer TX3000E』パッケージ内容は、
- Archer TX3000E本体カード
- アンテナ用ベース
- アンテナ×2本
- ロープロファイルブラケット
- Bluetoothヘッダーケーブル
- ドライバーCD
- 設定ガイド
- 保証書
となります。
設定ガイドは表紙だけみると一見英語のみの説明と言った感じですが、中身は多国語仕様となっています。
日本語での説明も掲載されているので、安心して使うことができます。
無線LANアダプター Archer TX3000Eをチェックする!
『Archer TX3000E』をチェックしていきます。
Archer TX3000E本体カード
最初にArcher TX3000E本体カードです。
Archer TX3000E本体カードのカラーは赤色となっています。
カード上に熱を放熱するためのヒートシンクが覆う形となっており、このヒートシンクがメタリックの赤色で大変綺麗で迫力があります。
ヒートシンク自体も非常な丁寧な作りとなっています。
ヒートシンク中央には白色で、TP-Linkのロゴが描かれておりこれも非常にカッコいいです。
ブラケットを挟んで金メッキ仕様のアンテナ端子が2本出ています。
Archer TX3000E本体カードの裏側です。
中央の白い部分には『Archer TX3000E』の型番、シリアル番号、バーコードが記載されています(画像加工済み)。
アンテナ用ベース
アンテナを設置するためのアンテナ用ベースです。
アンテナ用ベースは三角形の形状をしています。
アンテナを接続するための金メッキ仕様の端子が2本出ています。
後方から出ているケーブルは取り外すことができません。
サイド部分にTP-Linkのロゴがプリントされています。
裏面全面にマグネット兼滑り止めが施されています。
アンテナ用ベースから出ているケーブルの先端です。金メッキ仕様となっています。
ロープロファイルPCI用ブラケット
付属のロープロファイルPCI用のブラケットです。
省スペースパソコンなどで使う場合には、このロープロファイルPCI用ブラケットに交換します。
Bluetoothヘッダーケーブル
付属のBluetoothヘッダーケーブルです。
Bluetooth機能を使う場合には、このBluetoothヘッダーケーブルをArcher TX3000E本体カードとマザーボードのUSB 2.0 ヘッダー間に接続します。
5dBハイゲインアンテナ
5dBハイゲインアンテナ×2本です。
この5dBハイゲインアンテナは角度を調整することができます。
角度は、3段階(垂直、45°、平行)に調整可能です。
無線LANアダプター Archer TX3000E 使用準備
『Archer TX3000E』の使用準備を行います。
無線LANアダプター Archer TX3000Eの組み立て
先ずは『Archer TX3000E』を組み立てます。
アンテナ用ベースに2本の5dBハイゲインアンテナを設置します。
アンテナ用ベースに取り付けた2本の5dBハイゲインアンテナは、360°周回することができます。
それに加えて5dBハイゲインアンテナの傾きを3段階調整することができるので、自由にアンテナを位置決めすることができるしょう。
Archer TX3000E本体カードにBluetoothヘッダーケーブルを接続します。
なお、Bluetooth機能が必要無い場合には、Bluetoothヘッダーケーブルを接続する必要はありません。
無線LANアダプター Archer TX3000E パソコン組み込み
組み立てた『Archer TX3000E』をパソコンに組み込みます。
今回『Archer TX3000E』を搭載するマザーボードは、「ASRock B660 Steel Legend」です。
このマザーボード「ASRock B660 Steel Legend」には、Wi-Fi機能及びBluetooth機能が残念ながら搭載されていません。
今回マザーボード「ASRock B660 Steel Legend」をアップグレードするのにピッタリな『Archer TX3000E』だと言えるでしょう。
マザーボード「ASRock B660 Steel Legend」のPCI-Express(PCIe)×1 空きスロットです。
このPCI-Express(PCIe)×1 空きスロットにArcher TX3000E本体カードを取り付け、Bluetoothヘッダーケーブルをマザーボード上のUSB 2.0 ヘッダーに接続します。
アンテナ用ベースから出ているケーブル2本をArcher TX3000E本体カードの端子部に接続します。
以上でマザーボード「ASRock B660 Steel Legend」搭載の自作PCに『Archer TX3000E』の取り付けが完了しました。
アンテナ設置
アンテナ用ベースは底面がマグネット式となっているので、このように鋼板のPC本体に取り付けることが可能です。
マグネットは強力なので側面でもしっかりと固定することができておりズレ落ちることはありません。
今回取りあえずフロントに貼り付けておきました。
無線LANアダプター Archer TX3000Eの設定
『Archer TX3000E』の組み立て・設置が完了したので、『Archer TX3000E』を使えるように設定していきます。
付属のインストールCDをセットして【Autorun.exe】起動します。
なお、最新のドライバーは、https://www.tp-link.com/support/download/ からダウンロードすることができます。
ソフトウェアの操作内容はシンプルで、Bluetooth及びWi-Fiの各ドライバーをそれぞれインストールします。
まずはWi-Fiのドライバーからインストールしていきます。
左のWi-FIのアイコンをクリックします。
インテル ソフトウェア・インストーラーが起動し、インテルWiFiドライバーをインストールしていきます。
エンドユーザー使用許諾契約に同意し、インストールを進めて行きます。
インテルWiFiドライバーのインストールが完了しました。
続いて、Bluetoothのドライバーをインストールします。
右のBluetoothのアイコンをクリックします。
インテル PROSet/Wirelessツール インストール ウィザードが起動します。
使用許諾契約書に同意します。
一般的なプログラム機能のインストール(標準(T))を選択します。
インテル ワイヤレス Bluetoothをインストールします。
インテル ワイヤレス Bluetooth セットアップ・ウィザードが完了しました。
以上で、『Archer TX3000E』で「Wi-Fi」及び「Bluetooth」が使用できるようになりました。
無線LANアダプター Archer TX3000Eを使ってみる!
これまでAlder Lake(第12世代インテルCoreプロセッサー)世代の最新パソコンにも拘わらずWi-Fi機能及びBluetooth機能が無かったのですが、それらの機能が搭載されたことに先ずは感動です!
しかも、自作PCのサイドのクリアパネルから覗くとメタリックな赤色のヒートシンクが見えて自作erの心を揺さぶります!
そしてアンテナ用ベースから出ている大きな2本のアンテナが迫力を増します。
自分のような形から入るタイプでは尚更『Archer TX3000E』に満足することができるでしょう。
そして肝心な性能についてです。
マザーボード「ASRock B660 Steel Legend」でのネットワーク回線は、これまではメッシュWi-Fiルーター TP-Link Deco X20の子機から有線LANケーブルで接続を行っていました。
今回『Archer TX3000E』でのWi-Fi接続に切り替えました。
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- before
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- after『Archer TX3000E』
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- 【参考】LANケーブルで接続したメイン機自作PC
『Archer TX3000E』導入により、Wi-Fi 6対応ルーターと接続することでWi-Fiスピードをアップすることができました。
『Archer TX3000E』では、最新のWi-Fiセキュリティ規格「WPA3」、一度に10bitでのデータ伝送可能な変調方式「1024QAM(NitroQAM)」、複数端末の同時接続時に実行速度低下を抑える「MU-MIMO(Multi User Multi-Input Multi-Output)」対応により、最新Wi-Fi規格により、安心して高品質のWi-Fi通信を楽しめることができます。
アンテナ用ベース部分はパソコンから1mの範囲内であれば自由に設置することが出来るので、Wi-Fiをより高く受信できる場所へ設置することができ、それに加えて2本の可動式アンテナによりWi-Fiを受信する範囲を広く確保することができます。
Wi-Fi6対応のルーターを既に導入済みの場合は、この『Archer TX3000E』を導入することで、手軽に「Wi-Fi 6」導入することができ最強の自作PCを完成できます。
また、「Wi-Fi 6」に加えて最新のBluetooth規格「Bluetooth 5.2」に対応することができることも大きなメリットです。
その「Bluetooth 5」は、通信範囲はBluetooth 4の4倍、通信容量は8倍にまで向上しています。
デスクトップパソコンの場合、ノートPCやスマートフォン、タブレットと違って設置したままで動かすことができません。
そのため通信範囲が広がったのは嬉しい限りです。「Bluetooth 5」対応のワイヤレスイヤホンを使うことで、家中どこにいても切れること無く聴くことができるようになりました。
最後に
リーズナブルな価格の『Archer TX3000E』なので、「Wi-Fi 6」「Bluetooth 5.2」を導入する敷居は低いでしょう。
なお、『Archer TX3000E』と比べて同性能的で価格が若干安い「Archer TX50E」も販売されています。
「Archer TX50E」は『Archer TX3000E』と異なる部分としては、アンテナ用ベースが無く本体カードに直接アンテナが接続されています。また色は赤色では無く黒色となっています。
色がOKでアンテナを動かす必要が無い場合はこちらの「Archer TX50E」も有りだと思います。
屋外セキュリティWi-Fiカメラ『Tapo C320WS』に関するウェブサイト
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