WordPress 6.5 “Regina” メジャーリリースにアップデート
2024年4月2日(米国時間)に WordPress 6.5 “Regina” メジャーリリースが公開されています。
WordPress 6.5 “Regina” は 2024年の1回目のメジャー リリースとなります。
Reginaについて
WordPress 6.5のコードネームの“Regina”とは、アメリカのジャズヴァイオリニストであるRegina Carter(レジーナ・カーター)に由来しています。
レジーナ・カーターは、1966年8月6日 アメリカ合衆国 ミシガン州 デトロイトで生まれました。
2歳からピアノを始め、当時のピアノの先生の提案でヴァイオリンを始めました。
4歳のときにデトロイト コミュニティ音楽学校に入学して、ヴァイオリンを勉強し始めました。
レジーナ・カーターはボストンのニューイングランド音楽院でクラシックヴァイオリンを学んでいましたが、ジャズに転向することを決意。
ミシガン州ロチェスターのオークランド大学に転校し、マーヴィン・“ドク”・ホラデイの指導の下でジャズを専攻しました。
1987年にバンドのメンバーとして本格的に活動を開始し、1990年代はニューヨークで著名なジャズ演奏家らと共演し、着実に知名度を上げていきました。
1995年に自身の名を冠した初のソロアルバム「Regina Carter 」をリリース。2005年にはラテンジャズのグラミー賞を受賞したエディ・パルミエリのアルバム「Listen Here!」に参加。
現在ニュージャージー州のメイウッドで暮らしています。
WordPress 6.5 “Regina” にアップデート実施
今回の WordPress のバージョンは、メジャーリリースとなるため手動でアップデートを行いました。
念のためアップデート前にデータベースとファイルのバックアップをお勧めします。
当方が WordPress で構築している全サイト(「MASAa.net」「ZMASAa.blog」「MASAa.blog」)に対してアップデートを実施し、正常に WordPress 6.5 “Regina” にアップデートが完了したことを確認しました。
WordPress 6.5 “Regina” メジャーリリースのアップデートに伴い、デフォルトテーマ(「Twenty Fifteen」「Twenty Fourteen」「Twenty Seventeen」「Twenty Nineteen」「Twenty Sixteen」「Twenty Twenty」「Twenty Twenty-Four」「Twenty Twenty-One」「Twenty Twenty-Three」「Twenty Twenty-Two」)も更新されています。
WordPress 6.5 “Regina” について
WordPress 6.5 “Regina” では、681件の改善点、エディターの488件のバグ修正、および約229件のチケットが解決されています。
サイト構築体験がさらに向上し、クリエイティブで繊細な作業を支援する新機能や拡張により、サイトを自分自身のものにするより多くの方法があります。
WordPress 6.5 “Regina” メジャーリリースでの重要な改良点であるハイライト機能は次の通りです。
サイト全体にフォントを追加・管理
新しいフォントライブラリでは、コーディングや余分な手順を踏むことなく、サイトデザインに欠かせないタイポグラフィをコントロールできます。どのBlockテーマでも、サイト全体にローカルフォントやGoogleフォントを簡単にインストール、削除、有効化できます。カスタムタイポグラフィコレクションを含めることができるため、サイト制作者やパブリッシャーがコンテンツをスタイリングする際の選択肢が広がります。
スタイルリビジョンからさらに詳細情報を取得
クリエイティブなプロジェクトで、何が完了し、何に立ち返ることができるかをより包括的に把握できます。タイムスタンプ、クイックサマリー、すべてのリビジョンのページ付きリストなどの詳細を確認できます。スタイルブックからリビジョンを表示して、変更が各ブロックにどのように影響するかを確認できます。リビジョンは、テンプレートとテンプレートパーツでも利用できるようになりました。
強化された背景とシャドーのツール
- グループブロック内の背景画像のサイズ、リピート、フォーカルポイントオプションをコントロールできるので、レイアウトに視覚的な面白さを加える、控えめな方法から派手な方法まで検討できます。
- カバーブロック画像のアスペクト比を設定し、選択した画像から自動的に色を供給するカラーオーバーレイを簡単に追加できます。
- より多くのブロックタイプにボックスシャドウのサポートを追加して、視覚的な奥行きのあるレイアウトを作成したり、デザインに個性を加えることができます。
新しいデータビューの発見
サイトのあらゆる部分に、情報とデータのライブラリが付属しています。必要なものをすばやく見つけ、好きなように整理することができます。ページ、テンプレート、パターン、テンプレートパーツのデータビューでは、データをテーブルまたはグリッドビューで確認でき、フィールドの切り替えや一括変更も可能です。
よりスムーズなドラッグ&ドロップ
リストビューで項目をずらしたり、摩擦のないドラッグ操作でワークスペースの最初から最後まで移動できるなど、便利なビジュアルアイコンが用意されています。
リンクコントロールの改善
合理化されたUIやリンクコピーのショートカットなど、より直感的なリンク構築エクスペリエンスで、リンクを簡単に作成、管理できます。
Interactivity APIによるブロックとの対話の導入
Interactivity APIは、ブロックを使用したインタラクティブなフロントエンド体験を構築する、標準化された方法を開発者に提供します。最適なパフォーマンスを維持しながら、外部ツールへの依存を減らし、プロセスを簡素化します。Interactivity API を使用すると検索結果を即座に取得したり、訪問者がリアルタイムでコンテンツと対話できるようにするなど、記憶に残るユーザー体験を作成できます。
ブロックとカスタムフィールドや他のダイナミックコンテンツとの接続
コアブロックの属性をカスタムフィールドとリンクして、カスタムブロックを作成せずにカスタムフィールドの値を使用できます。開発者は Block Binding API を使用してこの機能をさらに拡張し、カスタムフィールド以外のあらゆる動的コンテンツにブロックを接続できます。もし他の場所にデータが保存されていても、数行のコードで簡単にブロックから新しいデータ元を参照できます。
クラシックテーマに外観ツールを追加
クラシックテーマを使用しているデザイナーやクリエイターに、アップグレードされたデザイン体験を提供します。 theme.json を使わなくても、スペーシング、枠線、タイポグラフィ、カラーオプションをサポートします。サポートが有効化になると、利用可能になったツールが自動的に追加されます。
プラグインを管理しやすく改善
プラグインの依存関係の管理方法が簡単になりました。プラグイン作成時、新たに用意された「Requires Plugins」ヘッダーに必要なプラグインスラッグをカンマ区切りで指定し、まずは依存プラグインのインストールと有効化を促すリンクを表示させられるようになりました。
パフォーマンスの改善
このリリースには110以上のパフォーマンス更新が含まれており、投稿エディターとサイトエディター全体の速度と効率が大幅に向上しました。読み込みは6.4よりも2倍以上速くなり、入力処理速度は前のリリースよりも最大5倍速くなります。このリリースでは、翻訳されたサイトの読み込み時間が最大25%改善されました。
アクセシビリティの改善
このリリースには、プラットフォーム全体で65以上のアクセシビリティの改善が含まれており、これまでよりもアクセスしやすくなっています。このリリースでは、コントラスト設定、カーソルフォーカス、サブメニュー、要素の位置、他多数、すべてのユーザーの WordPress エクスペリエンスを向上させる修正が追加されています。
参照サイト
今回の WordPress 6.5 “Regina” メジャーリリースに関する詳細内容は、下記サイトでご確認ください。
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