WordPress 6.6 “Dorsey” メジャーリリースにアップデート
2024年7月16日(米国時間)に WordPress 6.6 “Dorsey” メジャーリリースが公開されています。
WordPress 6.6 “Dorsey” は 2024年の2回目のメジャーリリースとなります。
Dorseyについて
WordPress 6.6 のコードネームの“Dorsey”とは、伝説的なアメリカのビッグバンドリーダーであるTommy Dorsey(トミー・ドーシー)に由来しています。
1905年11月19日 アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 マハノイ・プレーンで、バンドリーダーだったトーマス・フランシス・ドーシー・Sr.の、4人兄弟の2番目の息子として生まれました。
15歳の頃から、兄のジミーと共に活動を始め、1920年代はルディ・ヴァリー(サックス)、ヴィンセント・ロペス(ピアノ)、ポール・ホワイトマン(ヴィオラ)のバンドで活動を行っています。
1934年にドーシー兄弟のオーケストラを結成し1935年まで活動し、1935年からはトミー自身のバンドを持ち活動を行っています。
結成した年にヒット曲を生み、ビルボードチャートには計137回もヒットし、合計で17回シングルで1位を獲得しています。
滑らかな音色のトロンボーンと作曲で有名なドーシーの音楽は、感情の深さと活気に満ちたエネルギーで聴衆を魅了しました。
WordPress 6.6 “Dorsey” にアップデート実施
今回の WordPress のバージョンは、メジャーリリースとなるため手動でアップデートを行いました。
念のためアップデート前にデータベースとファイルのバックアップをお勧めします。
当方が WordPress で構築している全サイト(「MASAa.net」「ZMASAa.blog」「MASAa.blog」)に対してアップデートを実施し、正常に WordPress 6.6 “Dorsey” にアップデートが完了したことを確認しました。



WordPress 6.6 “Dorsey” メジャーリリースのアップデートに伴い、デフォルトテーマ(Twenty Fifteen, Twenty Fourteen, Twenty Seventeen, Twenty Nineteen, Twenty Sixteen, Twenty Twenty, Twenty Twenty-Four, Twenty Twenty-One, Twenty Twenty-Three, Twenty Twenty-Two)も更新されています。
WordPress 6.6 “Dorsey” について
WordPress 6.6 “Dorsey” では、1,900件を超える機能強化と修正が行われており、具体的には以下の通りとなります。
WordPress 6.6 “Dorsey” に含まれるCore TRACチケットは299件近くあり、そのうち108件が機能拡張と機能リクエスト、171件がバグ修正、10件がその他の重要なタスクです。
今回のチケットは、16件がパフォーマンス、24件がアクセシビリティ、15件がコードの最新化とコーディング標準の適用に関するものでした。
WordPress 6.6 “Dorsey” の変更は、40個のCoreコンポーネントに及んでいます。
このリリースでは、ブロックエディター(Gutenberg)の392個の機能強化、462個のバグ修正、46個のアクセシビリティの向上が含まれています。
サイト構築体験がさらに向上し、クリエイティブで繊細な作業を支援する新機能や拡張により、サイトを自分自身のものにするより多くの方法があります。
WordPress 6.6 “Dorsey” メジャーリリースでの重要な改良点であるハイライト機能は次の通りです。
カラーパレットとフォントセット
ブロックテーマにデザインオプションを追加:ブロックテーマの作者は、同じテーマ内でより具体的なデザインオプションを提供するために、無制限に個別のカラーセットやフォントセットを作成することができます。これらのセットにより、色やタイポグラフィの設定にとどまらず、サイトの幅広いスタイリングを変更することなくカスタマイズが可能になり、デザインの可能性がより広がります。
ページのクイックプレビュー
ページ用に構築された新しいレイアウトで、ワークフローを簡素化:サイト・エディターの新しいサイド・バイ・サイド・レイアウトで、編集前にすべてのページと選択したページのプレビューを確認できます。
プラグイン自動更新のロールバック
安心してプラグインを自動更新:プラグインの自動更新を簡単に利用でき、何か問題が発生した場合はロールバックできるので、ダウンタイムを最小限に抑えながらサイトのセキュリティを向上させることができます。
オーバーライド
同期されたパターンのコンテンツをカスタマイズする機能を追加:すべてのインスタンスで一貫したスタイルを維持しながら、同期されたパターンの各インスタンスでコンテンツの特定の部分をカスタマイズできるようにし、将来のアップデートを簡素化します。現在、見出し、段落、ボタン、画像ブロックにオーバーライドを設定できます。
パフォーマンス・アップデート
WordPress 6.6では、冗長なWP_Theme_JSON呼び出しの削除、大きなオプションの自動ロードの無効化、不要なpolyfill依存の排除、記事の埋め込みの遅延読み込み、data-wp-on-asyncディレクティブの導入、エディタでのテンプレート読み込み時間の33%短縮などの重要なアップデートが含まれています。
アクセシビリティの向上
55以上のアクセシビリティに関する修正と機能強化は、WordPressのエクスペリエンスの基礎となる部分、特に新しいサイト編集エクスペリエンスを提供するデータビューコンポーネントや、ブロックやパターンを操作する重要な方法を提供するインサータのような部分に重点を置いています。
参照サイト
今回の WordPress 6.6 “Dorsey” メジャーリリースに関する詳細内容は、下記サイトでご確認ください。


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