【レビュー】マルチメディアスピーカー Edifier M60
メインPCで使っていたスピーカー「Creative Pebble Pro」に不具合が発生してしまいました。
その不具合の症状は、朝一番に電源を入れると必ず電源が入らない状態となり、日中は電源が入りやすくなるという現象で、どうやら寒いと電源が入らなくなってしまうようです。
この「Creative Pebble Pro」は、2022年11月に購入し約2年間使ってきました。スピーカーとしては壊れるのが若干早い気もしますが致し方ないところでしょう。
今回、新たなスピーカーとしてCreativeのスピーカーも検討したのですが、Creative Pebbleシリーズのスピーカーは他に2台所有していることもあり若干丸い形状に飽きてきたのと、更なるコンパクトで音質の良いスピーカーを探してみたところ、横幅が10cmとコンパクトな形状が気に入り『Edifier M60』を購入することにしました。
EDIFIERとは
EDIFIER(エディファイア)は、Beijing Edifier Technology Company, Ltd. と言うオーディオ機器メーカーのブランドです。1996年5月に中国北京で設立されました。
主にパーソナルおよびホーム エンターテイメント用のスピーカー、音楽システム、イヤホン、ヘッドホンなどの製品を展開しています。
EDIFIERのブランドコンセプトは「A Passion For Sound(音への情熱)」です。
そのコンセプトを元にEDIFIERの製品は、高い信頼性とコストパフォーマンスを誇り、数々の国際的な賞を受賞しています。また、製品サイクルが短く、最新コーデックに対応してくるといった特徴も魅力です。
EDIFIERのスピーカーには、ブックシェルフスピーカーやスタジオモニタースピーカーなど、さまざまな種類が展開されています。BluetoothやWi-Fiに対応したモデルも用意されており、音楽や映画鑑賞、ゲームなど、さまざまな用途で活躍できます。
現在では、70以上の国と地域に展開され、6700万台以上の販売実績、多くの受賞歴を誇りグローバルなオーディオ機器メーカーと成長しています。
EDIFIER(エディファイア)が展開するSNSは、Facebook、X、Instagram、YouTube、LINEがあります。
Edifier M60について
『Edifier M60』は、マルチメディアスピーカーです。スリムな筐体でありながらパワフル、シンプルな筐体でありながらエレガントの両方を兼ね備えたスピーカーです。
『Edifier M60』は、1987年にスタートした日本国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワード「VGP」において、VGP2025金賞&コスパ大賞を受賞しています。
『Edifier M60』の特徴は
【パワフルな出力】手作りの木製キャビネットには、1インチのシルクドームツイーターと3インチのロングスローストロークアルミミッドバスドライバーが搭載されています。Texas Instruments社製の高性能クローズドループDクラスアンプで駆動され、スピーカーは合計66W RMSの出力を発揮し、強力で鮮明な音を提供します。
【高品質な音声処理】M60は高性能アナログオーディオフロントエンド(ADC)とTexas Instruments社製のClass-Dデジタルアンプを備えており、24-bit/96kHzをサポートし、完璧なアナログ/デジタル変換を確保します。内蔵されたDSP(デジタル信号プロセッサ)は正確な22ウェイ・アクティブ・クロスオーバーを提供し、を提供し、ダイナミックレンジ(DRC)を効果的に管理します。
【多様な入力方法】背面に取り付けられたUSB-CおよびAUX入力は、コンピューターやターンテーブルへの接続が簡単です。
【Bluetooth接続】Bluetooth V5.3はLDACコーデックをサポートし、最大990 kbpsの転送速度を提供します。Android 8.0以上を実行しているAndroidデバイスから、最大24ビット/96kHzの高解像度オーディオをストリーミングできます。
【フレンドリーな操作方法】上部に搭載されたタッチパネルは、自動バックライト機能を備えており、手が近づくと自動的に点灯し、離れると自動的に消灯します。軽くタッチしたりスワイプしたりして簡単にスピーカーを操作できます。
【スピーカースタンド付属】M60には専用のアルミスピーカースタンドが1ペア付属しています。これにより、デスクトップ表面からの反射による音の色の変化を効果的に軽減できます。スタンドは15度の角度で傾いており、リスニング体験をさらに最適化します。
【専用アプリ】EDIFIER ConneXモバイルアプリをダウンロードして、より多くの機能を利用することができます。
となっています。
『Edifier M60』の製品仕様は、下記の通りです。
Edifier M60 製品仕様 | |
製品 | M60 |
総出力(RMS) | 高音域 15W×2、 中低音域 18W×2 |
ドライバーユニット | 3インチ ロングスロー アルミダイヤフラム 中低音ドライバー、1インチ シルクドームツイーター |
周波数応答 | 58Hz-40kHz |
信号対雑音比 | >85dB (A) |
オーディオ入力 | 1/2インチ ステレオ (3.5mm AUX)、USB-C、Bluetooth |
Bluetooth | V5.3 |
コーデック | SBC, LDAC |
入力感度 | AUX: 500+50mV USB-C:450+50mFFS Bluetooth:450+50mFFS |
寸法(幅 x 高さ x 奥行) | 100mmx168mmx147mm(Per speaker) |
正味重量 | 3.07kg |
『Edifier M60』の詳細については、EDIFIERのM60製品サイトでご確認下さい。
Edifier M60 パッケージ
『Edifier M60』のパッケージです。
デザインされたしっかりとしたパッケージとなっており、初めてのEDIFIER製品に対する印象は好印象です。
『Edifier M60』パッケージを開封していきます。
パッケージを開封したところ、しっかりとした象った段ボール素材で梱包されておりその丁寧さを感じます。
パッケージの内容を取り出した状態です。
スピーカー本体は、ビニール袋に不織布製の袋を加えて傷が付かないように丁寧に包まれていました。
パッケージ内容は、
- スピーカー本体
- スピーカースタンド
- 電源ケーブル
- スピーカー接続ケーブル
- 3.5mm - 3.5mm オーディオケーブル
- 3.5mm - RCA オーディオケーブル
- USB-C オーディオケーブル
- クイックスタートガイド
- 重要な安全に関する注意事項
- CE声明
となります。
付属紙媒体について
付属のガイド等の紙媒体です。
クイックスタートガイドです。
日本語専用で分かりやすく記載されています。
重要な安全に関する注意事項です。
多国言語仕様で、日本語での説明も用意されています。
CE声明です。
Edifier M60をチェックする!
『Edifier M60』をチェックしていきます。
『Edifier M60』には、ブラックとホワイトの2カラーがラインナップされており、今回ホワイトを選択してみました。
スピーカーの機種を選びより、『Edifier M60』のカラーをブラックかホワイトかで迷いに迷ってホワイトにしたのですが、最終的にホワイトを選択した理由としては、埃が目立たないこと、圧迫感が少ないこと、キーボードをホワイトにしたことなどが上げられます。
スピーカー本体
最初にスピーカー本体をチェックしていきます。
スピーカー本体のサイズは、横100mm×縦168mm×奥行き147mm、重量は、3.07kgです。
デスク上にスピーカーを設置するスペースが狭いので、横幅10cmは助かります。以前使っていた「Creative Pebble Pro」でも横幅123mmなので23mmも短いことになります。その分奥行きの長さはあるのですが、奥行きの長さはモニター(スタンド込み)の長さ分は大丈夫なので問題ありません。
スピーカー本体の正面側です。
スピーカーは、2ドライバーユニットの構成となり、手作りのキャビネットからから高級感を感じさせる作りとなっています。質感は非常に良く、多くのガジェット好きにとっては満足できるスピーカーではないでしょうか。
上側には、1インチのシルクドームツイーターが配置されています。
下側には、3インチのロングスローストロークアルミミッドバスドライバーが配置されています。
下側に、EDIFIERのロゴが記されています。
横側面です。
スピーカー本体(左)の背面側です。
上側にダクトが配置されています。
下側にスピーカー接続ケーブル用の端子が配置されています。
端6カ所に六角ネジで固定されており、この辺りホワイトだと目立ってしまいます。
スピーカー本体(右)の背面用です。
上側にダクトが配置されています。
製品名が書かれており、その下に【Hi-Res AUDIO】と【Hi-Res AUDIO WIRELESS】の適応マークが描かれています。
その左側には、入力用のAUX端子とUSB端子が配置されています。
更にその下側には、スピーカー接続ケーブル用の端子が配置されています。
下側には、FCC声明、各種認証マーク、モデル名、生産国などの製品情報が記載されています。
更にその下には、電源ケーブルを接続する端子が配置されています。
スピーカー本体の底面です。
四方にはゴム製の足が配置されており、安定して設置することができます。
底面側からフロントを見ると、中央が膨らんだ形状となっています。
更に側面側からフロントを見ると、上下から中央に膨らんだ形状となっています。
スピーカーの正面の中心部分が膨らんでいるデザインとなっています。
スピーカースタンド
続いてスピーカースタンドをチェックしていきます。
スピーカースタンドはアルミ製となっており軽量で、非常にシンプルなスタイルとなっています。
後方から前方に掛けて15度の角度で傾斜しており、人の耳にポジションを合わせることができるスタイルとなっています。
スピーカー本体を支える後方部分いは、ゴム製の滑り止めが施されています。
スピーカースタンドの裏側です。
スピーカースタンドを設置する部分にも前後にゴム製の滑り止めが施されています。
スピーカースタンドにスピーカー本体を設置した状態です。
『Edifier M60』付属品のスピーカースタンドと言うこともあって、スピーカー本体の相性はピッタリです。
付属品ケーブル
ケーブルに関しては5本付属されています。
電源ケーブルです。長さは約180mmです。電源ケーブルにおいては、アダプターが無いのでアダプターの設置場所を確保しなくて便利です。
スピーカー接続ケーブルです。長さは約180cmです。そのため180cmを超えるスピーカー本体間での設置は行えません。
3.5mm - 3.5mm オーディオケーブルです。長さは約170cmです。3.5mm - RCA オーディオケーブルのどちらかを使うことになります。
3.5mm - RCA オーディオケーブルです。長さは約165cmです。3.5mm - 3.5mm オーディオケーブルのどちらかを使うことになります。
USB-C オーディオケーブルです。フェライトコア付きのケーブルで長さは約120cmと若干短めです。そのためパソコンの設置状況によっては届かない可能性があります。また、USB Type-A - USB Type-Cケーブルは付属していないので、USB Type-Aのポートから配線する場合には別途用意する必要があります。
Edifier M60を設置する
『Edifier M60』を設置していきます。
『Edifier M60』の入力方法は、Bluetoooth、USBオーディオストリーミング、AUXの3種類が用意されています。
この場合Bluetoothだけ使うので有れば、ケーブルは電源ケーブルとスピーカー接続ケーブルの2本だけでOKです。
その場合はかなりスッキリとした配線となります。
『Edifier M60』メインPCのモニター横に設置してみました。
横幅が10cmと言うことも有って、狭いスペース上においても問題無く設置することができました。
圧迫感も無く綺麗に設置することができます。
右のスピーカー本体の手前上部に手をかざすことで、タッチボタンが点灯します。
左右の【-】タッチボタンと【+】タッチボタンは音量調整、中央の【電源】ボタンで音源オンオフ及び入力ソースを切り替えることができます。
青点灯時:Bluetooth(ペアリング中は青の部分が点滅します)
緑点灯時:AUX
赤点灯時:USBオーディオストリーミング
専用スマートフォンアプリ
『Edifier M60』には、専用スマートフォンアプリ「EDIFIER ConneX」の利用が可能です。
App StoreまたはGoogle Playから専用スマートフォンアプリ「EDIFIER ConneX」をダウンロードします。
『Edifier M60』を検索して接続するための許可に【同意】します。
『Edifier M60』の検出、接続、相対位置の特定を、専用スマートフォンアプリ「EDIFIER ConneX」に【許可】します。
『Edifier M60』には、Bluetooth設定にして接続しておきます。【設定画面】を選択します。
『Edifier M60』との接続に成功しました。
メイン画面です。
- 入力ソース:Bluetoooth、USBオーディオストリーミング、AUXの入力ソースを選択することができます。
- イコライザー:音楽、モニター、ゲーム、映画のパターンからイコライザー設定を選択することができます。
更にカスタマイズを選択すると、自分の好きなイコライザー設定を行うことができます。
- 音量調節:音量の調節をおこなうことができます。
右上の設定アイコンを選択することで、『Edifier M60』のシステムに関する設定確認を行うことができるマイデバイス画面に切り替わります。
マイデバイス画面では、MACアドレス及びファームウェアのバージョンを確認することができます。
新しいファームウェアがある場合には【↑】が表示され、ファームウェアのアップグレードを行うことができます。
今回新しいファームウェア V2.2.1が利用可能なので、アップデートを行います。【今すぐアップグレードする】を選択します。
ファームウェアのアップグレード中です。
アップグレードが完了しました。
マイデバイス画面できることは、次の通りです。
- 取扱説明書:取扱説明書を確認することができます。
- HDオーディオコーデック:LDACの設定をすることがができます(96kHzサンプリングレート・44.1kHz/48KHzサンプリングレート・LDAC無効)
- インテリジェント・バックライト:ボタンの照明点灯時間及び感度を設定することができます。
- アナウンス音:Bluetooth接続時のアナウンス音の有無を設定することがができます。
- 電源オフ:電源をオフに設定することがします。
- Bluetooth設定:Bluetoothを接続することがができます。
- 初期化する:Edifier M60を初期化することができます。
下側のマイアイコンを選択するとマイ画面に切り替わります。
Edifier M60のサウンドについて
『Edifier M60』のサウンドについての感想です。
Amazon Musicでこのシーズンなのでジャズやクラシック、ポップスなどあらゆるホリデーソングを長時間聴いてみました。
1インチのシルクドームツイーターと3インチのロングスローストロークアルミミッドバスドライバーが搭載されている小さな筐体でありながら、Texas Instruments社製の高性能クローズドループDクラスアンプで駆動され、スピーカーは合計66W RMSの出力と言うことも有り、パワー不足を感じることなく迫力のあるサウンドを奏でることができるスピーカーです。
と言っても、ご近所迷惑(もしくは家族迷惑)もあるため大きな音量でかけることもできないので、通常はご近所(家族)に迷惑の無いぐらいの程よい音量に設定しています。
程よい音量で掛けると物足りなさを感じるかなと思ったのですが、一つ一つの音源が伝わってくる感じの非常に繊細なサウンドと言った印象を受けました。
低域においては物足りなさを感じる場合もありますが、中域から高域に掛けての再現は素晴らしく文句の言いようがありません。
Bluetooth接続においては、LDACコーテックをサポートしており、990 kbpsの転送速度で解像度の高いオーディオ体験ができます。更にはAndroid 8.0以上のAndroidデバイスからの場合において、24ビット/96kHzの高解像度オーディオをストリーミングを体験できます。これらBluetoothの接続時の安定性も問題ありません。
これらは、ADC(高性能アナログオーディオフロントエンド)とTexas Instruments社製のClass-Dデジタルアンプを備えており、24-bit/96kHzをサポートし、完璧なアナログ/デジタル変換可能となっています。
更には、内蔵されたDSP(デジタル信号プロセッサ)は正確な22ウェイ・アクティブ・クロスオーバーを提供し、DRC(ダイナミックレンジ)を効果的に管理することで、高品質な音声処理を実現しています。
また、音楽だけでなく、テレワークや配信などの会話においてもハッキリと聞き取りやすく業務をスムーズに遂行することができます。
コンパクトな筐体なので、ノートPCからデスクトップPCまであらゆるPCで使うことができるでしょう。
パソコン用のスピーカーだけではなく、大型テレビ用のスピーカーとしても適しています。
最後に
『Edifier M60』を設置してからは、PCで何も作業をしていない場合でも音楽を流しています。
それほど心地よいサウンドを奏でてくれると言う訳です。ちょっとした癖になるスピーカーと言ったところでしょうか。
接続方法は、Bluetoooth、USBオーディオストリーミング、AUXの3種類あるので、Bluetoothはスマートフォン、USBオーディオストリーミングはメインPC、AUXはBlu-rayレコーダーと言った多様な入力方法が便利です。
『Edifier M60』専用のアルミ製スピーカースタンドが付属してくるのもメリットが高いでしょう。
スピーカーでも専用スマートフォンアプリ「EDIFIER ConneX」を使うことができ、再生コントロール サウンドエフェクトの切り替えとカスタマイズ タッチパネルバックライト設定 ユーザーマニュアルなどの設定が簡単に行うことができるのも便利です。
正しく、自分が求めていたスタイルとサウンドを兼ね備えたPCスピーカーです。
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